思ったことを書き綴る「信用を得ることの重要性」

思ったことを書き綴る「信用を得ることの重要性」

先日から信用というキーワードでいろいろ書き綴ってきていますが、この信用の大切さについては今までお世話になった先輩方々に何度も繰り返し伝えられてきたことです。

正直、最初はよく判りませんでした。社会貢献だ、信用だと何きれいごとを言っているのだと、若い時は斜に構えていたのを思い出します。

この信用について何度か深く考えさせられるターニングポイントがあり今は非常に大切なことであると深く思います。

この信用を得るということは非常に大変なことですが、誰にとっても本当に大きな財産となるはずです。信用さえ得られれば、何か事を起こすことは、比較的、簡単だとさえ思います。

逆に言えば、信用がなければ、なかなか事が始まりません。人からお金を借りることも難しければ、何か企画を立てたとしても、なかなか人から賛同を得られず、そこに人は集まりません。

「ブランド」とは、日本語に訳すと「信用」です。「ブランド」の語源は「バーンド(焼き付けられた)」です。お酒の樽に焼印をつけて、それを信用の証しとしたのがブランドの始まりです。

でも、信用を得るということは、ほんとうに重要なことでありながら、残念ながら、容易なことではありません。働いていない方だけでなく、会社に通勤している人でさえ、信用というものについて、意識している人は少ないのではないかと思います。もちろんそれに対して意識して行動されている方もおられますが。個人に信用がなく、会社の看板、信用で仕事をしている人が多く、会社を辞めてしまうと、ただの人、というのはよく聞く話です。

では、信用を得るにはどうしたらよいのでしょうか。

当然、嘘をついたり、約束を破ってはいけませんね。誠実に、常に全力で事にあたる事を継続して、初めて得られるものだと思います。

今、「常に全力」と言ったのにはわけがあります。

例えば、あるレストランのアルバイトの時給が1000円だったとします。すると、通常は時給が安いと判断すると、手を抜いて、1000円分の仕事をしようとします。そうするとどうなるかというと、本当に1時間1000円分の人生を送ることになります。

ところがその倍の2000円の仕事をするとどうなるかというと、時給2000円分の人生が送れます。

お金という形では、時給1000円分しか受け取れませんが、残りの1000円は信用という形で受け取ります。

アルバイト仲間のみならず、当然店長にも一目置かれます。自分の意見を仕事に取り入れてくれるかもしれません。また、お客様の中にも、あなたの接客ぶりに注目して、「自分の会社で働かないか」と声がかかるかもしれません。

これが逆に時給に満たないような仕事をしていれば、自分の労力分以上のお金が入ってきて、一見楽してお金を得られたように思われがちですが、このようにしてお金を得た場合、自分のバランスシートのお金の項目はプラスになりますが、信用の部分はマイナスになります。しかも、相手の支払う時給に比べて自分の受け取る金額は一部ですから、信用の項目はそのない倍ものマイナスが発生します。要するに、収支はトータルでマイナスになってしまいます。

こうして培った信用はなかなか報酬として返ってこない場合もありますが、心配しなくても大丈夫です。

報酬として長い間帰ってこないときは、その間、この信用には利息がつき、後々、大きくなって返ってきます。信用も金融も同じようですね。そして、その信用は期待を裏切らない限り、一生の財産になります。ただし、一回でも期待を裏切ると、その積み上げた信用は失われてしまいます。

信用を得るのは難しく、失うのは易しです。積極的に信用を得て、その信用を大きくするように心がけることはお金を貯蓄したり、投資して運用するより大切なことだと思います。

社会情勢が不安定なこの時代にいくらお金を貯めていても物価が変わればお金の価値も変わります。積極的に運用しようとしても高利率で運用できれば調子に乗ってさらに投資して損をする。
また損をすれば、それを取り戻そうとまた損をする。まあ、これは投資の本質を捉えず、マネーゲームとして投資(この場合投機)をしている方に多い傾向であってすべてそうだとはいえませんが。投資という行為も、企業の拡大に役立ち、また本来の物の価値へ近づけるという点で社会貢献しているはずですから。

生きていくうえでお金は大切であり、それを少しでも増やしたいという気持ちは十分理解できます。外的要因に左右されやすいお金の運用のヘッジを
自分が積極的に動くことにより増やすことのできる信用の運用でカバーされてみてはいかがでしょうか。

また、信用を得るには「見た目」にも注意を払ったほうがいいようです。よく、「銀行は信用が第一」という言葉を聞くと思います。これは、もし、自分で銀行を開くチャンスがあったとして、その銀行のお客様窓口に自分が座っていることを想像してください。

そして、その新しい、聞いたこともない銀行に自分がお客様として訪れ、窓口にいる自分の姿を見て、安心してお金を預けることができるかどうか想像してみてください。

「その行員はそのお金を持って逃げてしまうかもしれない」と思われるようではいけません。安心して、お金を預けてもよいと思われる格好をする必要があります。

また店構えも重要なポイントとなります。みすぼらしい銀行では、中にも入ろうと思わないのではないでしょうか。信用を一から作っていくためには、そんなところにも気を配る必要があると思います。

あなたの信用を作ることから、すべては始まります。

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